2005年08月20日

ダイヤ

コンピエーニュからパリまでは,鉄道で約45分から1時間20分である。所要時間に差があるのは,列車によって途中の停車駅が異なるからで,最速の場合はコンピエーニュの次が終着のパリ北駅(Gare du Nord)である。いわゆる「近郊型電車」とでも言うべき2階建ての列車もあれば,遥か遠くの始発駅からパリに向かう長距離列車もあり,どちらのタイプでも同じ切符で乗れる。ちなみに2等車で大人片道11.90ユーロ。いまは1ユーロ150円近い交換レートなので,日本円にすると1,500円以上になり,さほど安くはない。

フランス国鉄の幹線なので,乗り心地はなかなか良く,時速120〜130kmほどで快走する。少々長いが乗ってしまえば楽にパリにたどり着ける。もっとも,パリ市内の目的地によっては,北駅からメトロを乗り継いで行く必要があるので極めて便利というほどでもないが。

ところで,不思議なのは列車ダイヤである。平日のコンピエーニュ発パリ行き列車の時刻をすべて書くと以下のようになる(2005年8月現在;不定期列車は含まず)。

5:04 5:59 6:21 6:52 6:57 7:08 7:39 7:58 8:08 9:05 10:59 12:08 12:42 16:09 16:40 17:19 18:04 18:19 19:09 20:32 20:47

朝夕のラッシュ時にはそれなりに本数があるし,まぁ妥当なダイヤに見えなくもないが,よく見ると12:42発の次が16:09発である。一度,その16:09発に乗ってみたことがある。3時間以上も間隔が空いた次の初列車なのでさぞ混雑するかと思いきや,そうでもなかったところを見ると,これが乗客の動きを反映した最適なダイヤなのだろう。ちなみに休日ダイヤでは次のようになる。

6:45 6:52 7:50 8:08 9:04 10:47 12:08 12:26 15:26 16:09 17:19 18:04 18:19 19:09 20:12 20:45 21:40

こちらもやはり12:26から15:26までの3時間は列車がない。

平日も休日もお昼過ぎから3時間も間隔が空くのは,おそらく午前中の列車はコンピエーニュからパリに出かける人のための,夕方から夜の列車はコンピエーニュからパリに帰る人のためのものであり,その間の中途半端な時間に行き来する人々がほとんどいないためであろうと思われる。こういうことからも,国民性が読み取れて面白い。
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2005年08月19日

世界最速

設置当初に転倒者が続出して一時閉鎖された時速9kmのムービングウォーク(フランス語で Trottoir roulant)。乗った直後はゆっくり,その後の加速ゾーンで徐々に加速して時速9kmになるという不思議な構造をしている。加速ゾーンでは床がそろばんのようになっており,その1つ1つの駒の間隔をだんだん広くすることでそういう動きを可能にしている。よほど評判を呼んだと見えて,入口にはこのような巨大な表示が,近くの壁には構造の説明が書いてあった。

時速9km

パリの新都心,モンパルナスのメトロ駅(Montparnasse Bienvenüe)の4号線・12号線と6号線・13号線を結ぶ長い通路にある。中央の列のみ高速で,両脇は普通の速度(時速3km)。

4号線から6号線に乗り換えるのに,2つ隣りの Raspail か3つ隣りの Denfert Rochereau のほうがずっと近いのを知りつつ,このムービングウォークを観察するためにわざわざ Montparnasse で乗り換えた物好き。
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2005年08月08日

無料バス

欧米ではけっこうよくあることだが,コンピエーニュの町中を走っている公営バス(いわゆる「市営バス」といったところか)は,すべて運賃が無料である。つまり,誰でもタダで乗車できる。市内の路線なのでせいぜい30〜40分程度の範囲内だが,極めて便利には違いない。

日本でも最近は,地方自治体が運賃の半分以上を肩代わりした「コミュニティバス」を走らせたり,大都市の駅前から2〜3km以内の乗車は運賃を100円にしたりする試みが増えているが,運賃がタダというのはあまり聞かない。が,これは大いに検討してよいことだと思う。

そもそも,バスや鉄道などが赤字になるのは「当たり前」なのである。それを,赤字のローカル路線だから廃止せよ,など,私に言わせれば言語道断な話であって,赤字だからこそ国や地方自治体などが公営で税金を投入して運行するべきなのである。民営化して採算が取れない路線を次々に廃止してしまうと,最後には山手線と中央線と新幹線しか残らない。(そうでもないか? まぁ大差ないだろう。鉄道やバスは,決して人口密度の高い繁華な地域にのみ必要とされているものではなく,むしろ過疎で不便な地域を少しでも便利にして国土の発展を図るという目的を有しているはず,ということを言いたいための比喩である。)

しかるに,日本でこういう「無料バス」を是としないのは,大多数の若者や健常者や自家用車を保持する人々や環境保護などどうでもよい人々にとって,税金をそのような公共交通機関に投入するのは「けしからぬ無駄遣い」である,という偏見ないし固定観念の成果に違いない。

…と,「なぜこのバスは無料なのか」と考えていたら思い付いたので書いてみた。私も(日本では)バスなどあまり乗らないが,無料の公営バスが走る町は何だか羨ましい気がする。

TUCバス
posted by gecky at 19:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月04日

見られた

飛行機に乗る以外の用事があって,最近オープンした羽田空港の第2ターミナルへ行った。既存の第1ターミナルと対を成す構造なので,床やカウンターが少しばかりピカピカなだけでどうということはなかった。駐車場もまた,第1ターミナルに接する2つの駐車場(第1・第2駐車場)と対を成して第3・第4駐車場がある。私は第3駐車場に入った。どこにでもあるように,ゲートを通るときに機械から自動発行されるカード(駐車券)を取り,出るときに精算するシステムで,料金は30分200円である。

さて,ほぼ2時間ちょうどで用事が済み,ターミナルから駐車場に戻ったところにあった「料金事前精算機」に先のカードを差し込んだら,30分200円なので800円と出た。後でレシートをみたら2時間を2分過ぎていたが,2時間と計算してくれたのはなかなか良心的である。事前精算機があるのは,出口のゲートの混雑を和らげるためで,これもよくあるシステムである。

驚くべきことが起こったのは,車を動かして出口のゲートを出ようとした時である。つい今しがた精算したカードをゲートに差し込めば,踏切?のバーが上がって出られる,つもりだったのだが,ゲートに近づいたら自動的にバーが上がった。出口の精算機を見ると,電光掲示で「事前精算が済んでいますのでそのままお通りください」(細かくは違ったかも)と出ている。なぜこのゲートは私が事前精算したことを知ってるの?

と,家に帰るあいだずっと不思議だったのだが,手元に残った駐車券をよく見たら謎が解けた。そこには,私の車のナンバープレートの数字4桁が印字されていたのである。

つまり,入口のゲートを通るときに自動的にナンバープレートの数字を読み取ってカードに記録する。そのカードを事前精算機に入れるとホストコンピュータに通知されて,出口のゲートを通ろうとする同じナンバープレートの車に対しては自動的にゲートが開くらしい。

そういえば,高速道路のゲートでも車のナンバープレートを自動的に読み取って,不自然な動きをする車は摘発可能であるという話を聞いたことがある。というか,実際に高速道路の通行券の片隅には,自分の車のナンバーの下2桁が印字されている。あ,ばらしちゃった。
posted by gecky at 21:57| 千葉 | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月03日

専用道路

(昨日のつづき)

本当は,この後木更津から東京湾アクアラインに乗って,悠々と海ほたるなど見物してから帰宅する予定だったのだが,もしも首都高速が通行止めではいかにも不都合である。アクアラインもストップして,館山道と京葉道路もストップしたらオシマイだな。

にしても何故に通行止めか? と,ニュースに切り替わった大型スクリーンを見たら,なんと東京は大雪らしい。100kmも離れていないここはただの雨なのに…

そそくさと優雅な休憩を終わりにして,千葉の一般道での長期戦を覚悟しつつ再び雨の中を走り始める。とりあえず館山道は通れるようなので木更津北ICから進入。アクアラインも通行止めにはなっていない。仮に一般道経由でも,ここから我が家までは一旦川崎に渡ったほうが近いので,がら空きの海ほたるにほんの5分ほど立ち寄って川崎側に渡る。トンネルを抜けるとそこは雪国であった。

…というほどでもなかったが,通行止めのはずの首都高速にそのまま突入。先ほどの「首都高速道路全線」は正確ではなかったらしく,唯一首都高速湾岸線だけは通れるようである。というか,海ほたるの交通情報表示はそうなっていたのだ。アクアラインを渡った川崎側から横浜方向,つまり横浜のベイブリッジ方向は「雪のため通行止め」で,首都高速も1号羽田線その他ほとんどすべてが「雪のため通行止め」である。したがって横浜方向からの車が来ないので,我々の遥か前方から遥か後方まで車は1台もいない。こりゃ極めて快適である。

羽田空港の入口からもなぜか入ってくる車はなく,その後も東京港トンネル,レインボーブリッジからの合流を過ぎても一向に他の車は現れない。ひょっとして我々,通行止めの高速道路を走っているのでは,との不安がよぎるが,どこにも進入禁止などとは書いていなかったし,料金所のゲートもちゃんと通れたのだ。

有明でも新木場でも車は入ってこない。入口はなぜかすべて閉鎖されている。したがって並行して走る国道357号は大渋滞である。その渋滞を横目に,まるで赤い絨毯の専用道路の3車線をぐんぐん走り,以前深夜3時頃にここを走ったときにもこんなには空いてなかったよな,と思いながら1台も他の車のいない首都高速を爆走。ではなくて滑らないように慎重に運転して,無事に帰宅を果たしたのである。

家に着いてからインターネットの交通情報ページを見たら,はっは,いま通ってきた湾岸線もついに通行止めになっている。入口が閉鎖されていたのは通行止めにする前兆だったらしい。にしても,我が家の雨男は不運なのか幸運なのか,よく分からぬ。
posted by gecky at 22:02| 千葉 ☁| 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月11日

夜10時の安全運転

最近,車に関する話題が多いがご勘弁を。

1つ前の話は,首都圏でも局所的な実験なので知る人ぞ知る,というか恩恵を被る人はごく一部のはずだが,この実験は比較的影響大である。快感システム装着車が首都高速を走ると,夜間(22時〜6時)は,時間帯に応じて本来の700円が最安560円まで割引されるというサービスというか社会実験である。時間に応じて,と言っても,実際には22時〜23時と5時〜6時が630円で,23時〜5時が560円なのだが,いちおう段階的に割り引いているのは, 22時にいきなり560円になると,その直前に料金所手前に22時になるのを待つ快感システム装着車の行列ができてしまうのを防ぐため,だと聞いた。

つい先日,用事があって,勤務先(千葉県習志野市)を21時半過ぎに出て,首都高速を都心に向かったことがある。京葉道路から首都高速7号線に入り,江戸川区小松川付近で時計が21:55となった。7号の料金所は錦糸町にあるので,この調子で走ってしまうとひょっとしたら料金所をくぐるのが21:59などとなってしまい,僅差で70円ほど損をしてしまう。そう考えるや否や減速。確かこのへんの首都高の制限速度は60km/hだよな,守らなくちゃな,いや,もちろんいつも守っているけれど,今日は特別にちゃんと守らなくちゃな。と,左側車線を極めて慎重に安全運転。後ろから来た車がことごとく怪訝そうに右側を追い抜いていく。きっとあの車たちには快感システムなど装着されていないのだろう。よく見ると,どうも私と同じ目的らしい車やトラックが何台かいることが判明。左側車線を皆で一列縦隊で安全運転。

こうして無事に22:02頃に料金所を通過したが,快感システム用の路上センサーの時計ってどのくらい正しいんでしょうね。


【補足】 その後快感システムの利用明細を見たら,通過時刻 22:02,料金 630 円と記録されていました。めでたし。
posted by gecky at 00:00| 千葉 ☁| 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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