2005年08月25日

[仏語] シ

英語で,Don't you 〜 のような形の疑問文(否定疑問文)は,我々日本人には厄介であるという話を拙著に書いた。日本語では,「××ではないの?」に対して「はい」と答えれば××ではないことを意味するが,英語で Don't you ×× ? に対して Yes. と答えると××であることを意味するからである。

さて,フランス語ではどうかというと,論理は英語と同じであるが,疑問文に対する答えには Oui(はい),Non(いいえ)以外に Si(ne 〜 pas に対して,〜でなくはない)という答えがある。ドイツ語でも Ja(はい),Nein(いいえ)に対して Doch という答えがあるのと同様である。

私の場合,英語の会話では相変わらずこの「否定疑問文への答え」での間違いをよく犯してしまう。You don't 〜,に対して No. と言ってしまってすぐに「あ,しまった」と気が付くようにはなったが,「この料理おいしくないですか?」と聞かれて「いや,おいしいよ」と言いたいのに No. と言ってしまうような状況では,すぐに訂正したとしても相手との関係は気まずくなる。これまでに何度 "No... I mean Yes!" (あるいはその逆)と言ったことか。

フランス語やドイツ語では否定疑問に対する別の答えがあるからといって,あまり状況は改善しない。むしろややこしくなるだけである。じっくり考える時間があればよいが,何か聞かれて答えなければならない状況では,Oui か Non のどちらを発するかで精一杯なのである。いったい Si や Doch を使う人々の頭はどうなってるのだろう?
posted by gecky at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。