2007年08月06日

指の感覚

来月に迫ったソロ・リサイタルに向けて練習を開始。

かつて指の動かし方を完全に身に付けた曲は,たとえ数年間演奏していなくても,比較的短い時間でその感覚を思い出せるのは不思議だ。これはおそらくどんな楽器でも,いや,楽器に限らず道具でも機械でもそうなのだろう。

たとえば,マニュアル・トランスミッションの車の運転。ずっとオートマ車に乗っていて久しぶりにマニュアル車を運転する場合,最初はギアをつなげる感覚がよみがえらず苦労するが,ものの10分ほどでその感覚は取り戻せる。自転車の乗り方などもそうかもしれない。10年くらい乗っていなくても,乗れなくなったという話はあまり聞かない。

鍵盤楽器の場合,いちばん初めは楽譜とにらめっこして音を出しながら指使いを覚える。ある程度弾けるようになると,いつしか楽譜を見なくてよくなる。意識して暗譜をすることもあるが,特に努力しなくても気が付いたら楽譜を見る必要がなくなっている。芸術的に高度なレベルというか,他人に聞かせられるレベルに達するには,そこから先がけっこう大変なのだが,技巧に限れば暗譜できた時点でほぼ完全に身に付けたと言えるだろう。

不可解なのは,しばらく弾いていない曲を思い出そうと楽譜を「しっかり」見てしまうと,却って感覚がよみがえりにくくなることである。音を確認する程度ならよいのだが,1音ずつ楽譜を辿ろうとするとまったく指が動かない。これは,楽譜上の情報と指先を制御する情報とが必ずしも対応していないことの所以である。って当たり前か。

とにかく,10年ほど前に完全に仕上げた難曲を必死でリストア中。間に合うのかな…
posted by gecky at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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