2005年07月02日

るらすすさすしむ

人間の脳ってスゴイと思うことが時々ある。先日も,職場近くのレストランで1人で食事しながら,ボーっと考え事をしていたら,何の前触れもなく,突然自分の脳から次の文章が出てきた。

るらすすさすしむ,ずむじまほしまし,きけり,つぬたりけむたし,べしまじらむめりらしなり,なりごとし,り,たりたりごとし。

なんじゃこりゃ? と,しばし考えてみてからようやく,それが古文の助動詞の集合だということが判明。これを覚えたのはいつ頃だったことやら。最も遅くても高校生くらいだろうから,20年前の記憶である。大したもんだ。

連想記憶とはよく言ったもので,ついでにこれも出てきた。

がのつをにえとよりゆよよりからにてや,ばともどどもがにをてしてでつつなが,らや,だにすらさへししものみばかり,までなど,はもぞなむやかこそ,なな,そがながもなむばやかかなかもやねかし。

こちらはちょいと自信がなかったので,検索エンジンに入れてみたが,いまはこういう覚え方をする人はいないと見えてヒットしない。

こんなものが頭に入っているくらいならもっと大事なことを覚えていればよさそうなものだが,忘れようにも忘れられないのが脳の困ったところである。もっとすごい記憶はこれかな。

あ−いた,いち−おえ,おお−かて,かと−きよ,きら−こお,こか−して,しと−しん,す−たいこ,たいさ−てる,てれ−にも,にや−ふせ,ふそ−むか,むき−わん。

いかにも完璧。これは遥か昔,私がまだ3〜4歳だった頃に我が家にあった某出版社の百科事典の背表紙である。つまり「あ」から「わん」まで(で始まる)言葉が13巻に分割されており,その巻別のはじめとおわりの文字の順列である。四六時中見ていたから覚えてしまったと見えるが,いまだに頭に入っているのはどうしたことか。肝心の百科事典そのものは,もはや実家に帰ってもどこにあるか分からないんだけどね。

自分ではあまり意識しないのだが,時々「記憶力がよすぎる」と褒められたり怖がられたりすることを考えると,本当に人並み以上の記憶力を持っているのかもしれないな,と思った。
posted by gecky at 21:09| Comment(2) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント

はじめまして。記憶の奥深い底に眠っていたこの無意味な文字の羅列が、私も今突然蘇ってきましたので、書き留めたところです、
あ-いた
いち-おえ
おお-かて
かと-きよ
きら-こお
こか-して
しと-しん
す-たいこ
たいさ-てる
てれ-にも
にや-ふせ
ふそ-むか
むき-わん
検索掛けましたら、貴方のブログにたどり着きました。世の中、同じ体験、同じ記憶をお持ちの方がいらっしゃるものですね、驚きです!
私はもう50を過ぎましたが、かれこれ小学校に上がる前に、家にあった百科事典の背表紙を毎日眺めているうちに覚えてしまった記憶……40年以上経って、ふと呼び覚まされる不思議を味わいました!
Posted by たいなべ@東京 at 2017年01月28日 16:09
たいなべ@東京さま
12年も前のブログ記事にコメントを頂戴しありがとうございます。同じご記憶をお持ちとのこと、たいへん驚きました。この文を書いた当時はインターネット上の情報も乏しく、百科事典の名前などを調べられなかったのですが、最近になって、小学館の「日本百科大事典」であることがわかりました。この百科事典名で画像検索をかけると写真もいくつか出てくるようです。
Posted by gecky at 2017年01月28日 16:26
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