2006年10月23日

旅コン博士

かつて,東京駅八重洲口に「旅コン博士」なる巨大な機械が置かれていたのをご存知だろうか? 正面に巨大な日本地図があり,各地の観光名所や目的地の駅名などにそれぞれ4桁くらいのコードが付けられていて,数台設置された端末からそのコードを入力すると,ドットインパクトプリンタから観光地の情報やそこへの時刻表などが印字されるというもの。誰でも自由に利用できて,いくら印刷しても無料だった。設置当初は,常に数台の端末の前に行列ができていたような覚えがある。インターネットなどなかった時代の話である。

幼時の私はこの機械が大好きで,東京駅を通るたびにわざわざ立ち寄り,用もない行き先の情報をせっせと印刷していた。入力するコードによって,つまり情報の内容によって,印刷されるページが異なり,少ないものだと連票式の用紙1枚だけで終わりだが,たとえば「京都」などは10ページ以上もあり,そういう情報量の多いコードを見つけるのが楽しみだった。

この機械,画面に表示するのではなく,紙面に印刷されてそれを持ち帰ることができるのがポイント。それなりのコストがかかったはずだが,確か大手パソコンメーカの某社がスポンサーで,初期の頃は用紙の下部にあらかじめ広告が印刷されていたような気がする。インターネット時代の発想を先取りしている。

そのインターネットが当たり前になり,しかも情報はなるべく紙にせず電子化したい今日となっては,無用の長物(実際に横幅は10メートル以上あった)ということか,さすがにもうなくなってしまったが,いつ頃まであったんだろうと思って調べてみたところ,2002年に運用終了,とある。意外に最近まで生き残っていたらしい。
posted by gecky at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学技術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。