2006年10月12日

物持ち

たとえばオフィス用紙の裏紙。すなわち裏面が白い不要な書類。ちょっとしたメモに使えるなと残しておくと,あっという間に増える。だいたい「ちょっとしたメモ」などそんなにたくさんするはずがない。段ボール1箱分ほどにもなり,こんなに裏紙があってもしょうがないかとまとめて捨てようとすると,いかにも資源を無駄遣いしている気がして心が痛む。

デパートの紙袋とか,包装紙とか,お菓子の入っていた箱とか,いちごのパックとか,そういうものもすぐに捨てずに「いつか何かに使えるかも」と残しておくと,あっという間に増える。紙袋が何十枚も必要なことなど滅多にないのにである。

タダ同然のものでもそんな具合だから,買った物であればなおさらである。PCを新調しても古いやつはそう簡単には捨てられない。いつか何かに使えるかも,ととりあえず残しておく。個人でならまだしも,研究室のような組織でこれをやるとあっという間に古いPCが何台も溜まる。溜まる割に,何かに使える機会はほとんど来ない。中古品として下取りに出せば数千円分くらいにはなるのだろうが,私費で購入したわけではないからこれはやりにくい。もとより私の職場では規定の年数以内しか使っていない機器は捨ててはいけない決まりになっている。

パソコンの本体よりも厄介なのはいわゆるCRTディスプレイである。体積が大きいから場所を取る。最近は液晶ディスプレイが安価になってきたので,我が研究室でも数年前から徐々に液晶に切り替えてきた結果,不要なCRTディスプレイがどんどん溜まり,かなりの床面積を占めるようになってしまった。これ欲しい人いない? と学生に聞いてみても,昔と違って贅沢な学生たちは汚れた古いものには見向きもしない。

かくしてなんとなく保存し続けていたのだが,今日,ついに思い立って一気に廃棄を敢行した。裏紙が段ボール一杯になったようなものかもしれない。廃棄に必要な手続きを踏み,粗大ゴミ置き場の鍵を借りてくる。それから学生たちにも手伝ってもらい不要なディスプレイを研究室の中央に集めてみたら,なんと10台ほどもある。もちろんいずれも故障しているわけではなくまだ使えるものばかりである。途上国にでも送れば喜ばれるだろうにな,と思いながら,我々にとっては研究室から少しく離れた粗大ゴミ置き場まで運ぶだけで精一杯。

研究室の床面積が広がった気がしたのでそのまま大掃除モード。部屋がすっきりして学生たち共々喜んだのだが,私は大いなる資源の無駄遣いをした気分になって心が痛んだ。しかし,大掃除の結果,捨てるしかない機器がまだ一山あることが判明したのである。1か月くらい経って心の痛みが和らいでからにしよっと。
posted by gecky at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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