2006年08月06日

キイロプップの話

我が家はマンションの6階にある。総戸数が300戸以上という大型高層マンションにもかかわらず,駐車場は立体式ではなくすべて平置きである。したがって,上から見下ろすと,一面に300台以上の車がズラリと並んで壮観である。

6階の通路からもその駐車場がよく見下ろせて,観察すると,たとえばいまどんな色の車が流行っているのかがよく分かる。白やシルバーが8割以上,残りのほとんどが黒や紺などの濃色系と赤,その他の明るい色(緑・黄色・水色など)はごくごく僅かしかない。

2か月ほど前から,我が家の王子は,朝起きてくると私の腕を引っ張って「キイロプップミニイコ」と言うのが日課であった。玄関前の通路に出て,パパにダッコしてもらい,我が家のほぼ真下の駐車場区画に停まっている黄色の車を見よう,の意である。黄色いボディの車は見渡した限りでその1台しかなかった。上からその車を見つけると「キイロプップイタ」と言って喜ぶ。たまに外出中で不在だと「キイロプップナイナイ」と言って悲しむ。

毎日そうやって眺めていたのだが,1か月ほど前のある日以来,とつぜんそのキイロプップを見かけなくなった。初めのうちは「キイロプップナイナイ」「今日はお出かけしてるね」,「キイロプップナイナイ」「あれ,今日もお出かけだね」,と続けていたのだが,1週間以上戻らないので「もしかしたら,持ち主のおじさんかおばさん,あのキイロプップ売って別の車に変えちゃったのかもね」「アーン,キイロプップ…」

2週間以上見かけることなく,もうキイロプップは見られないかなと諦めかけていたある朝,相変わらず「キイロプップミニイコ」とせがまれ,抱いて通路に出た途端,耳をつんざく大声で「キイロプップイター」と王子が下を指差す。見ると,以前のキイロプップとは少し別の場所に,真新しいキイロプップが停まっていた。以前の持ち主とは別の人が,我が家の王子のために黄色いボディの新車を買ってくれたにちがいない。

今朝もピカピカのキイロプップは健在である。すぐそばまで見に行ってみた。

キイロプップ
posted by gecky at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。