2006年07月13日

インタビュー

東京駅構内を移動中,とつぜん横から「すいません」と声を掛けられる。振り向くと中学生らしき制服の4人組。意外な相手だったので思わず足を止め,「えっ?」と反応すると,代表っぽい子が,これ以上丁寧な言い方はないほど丁寧な口調で,しかもかなり緊張した面持ちで「あのぅ,私たち修学旅行で東京に来ている中学生なのですが,インタビューさせていただけないでしょうか?」と,用意してあった台詞を喋るような調子で言う。

聞けば,秋田県から修学旅行にやってきている私立中学校の生徒たちで,全員東京に来るのは初めてらしい。グループワークの課題で,東京の人々の生活について調べているとのこと。これは教育者としては協力しないわけにはいかない。

でもどうして東京駅の中で? と聞くと,本当は新宿か渋谷に行くつもりだったのが,あまりの人の多さに圧倒されてうろうろしていたら,新宿まで往復する時間がないことに気が付いたとか,なかなか東京人には理解し難いことを言う。ふーん,いまでもこんな純情な中学生がいるんだね。

質問は至極簡単なものばかりだったが,皆でメモを取り始めたのを見て,調子に乗っていろいろ喋る。学校で発行する「研究論文集」とやらに載るらしい。それにしても,中学生で東京旅行とは贅沢だな。

4人全員が口を揃えて「ありがとうございました」と言ったところで,「ところで,どうして私に声を掛けようと思ったの?」と素朴な疑問を尋ねてみると,顔を見合わせた後の1人の答えはこうだ。

「なんとなく東京の人っぽかったからです。」

ふふん。えっへん。
posted by gecky at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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