2005年01月17日

校正用語

校正のシーズンである。学生にとっては推敲のシーズンである。いや,推敲にはたどりつかず執筆のシーズンかもしれない。毎年この時期は赤ペンのインクがたくさん減る。

最近の学生たちはたいてい素直で従順だ。文章に赤を入れて返すと,まずほとんどの場合,その通りに修正してくる。時には「ここんとこ,先生はこう直されましたけど,私はもとの文章のほうがいいと思うんですけどー」などと言ってくる学生がいてもよいと思うが,そのようなことは年に1回くらいしかない。したがって,校正を限りなく繰り返すと,しまいには学生の文章だか私の文章だか分からなくなってしまうので,適当なところで打ち切る。どこで打ち切るかの判断が難しいが,もうだいぶ慣れた。

数年前のこと。やはり学生の文章を読みながら,うーん,ここの部分はちょっと違う言葉にしたほうがいいなぁ,と思って赤を入れた。文章の内容は忘れたが,仮に「本研究では,音響的な情報を用いて…」などと書かれていたとして,「情報」よりは「特徴」のほうがいいよな,と思い,「情報」を赤の二重線で消して下に「特徴」と書いた。が,再度読んでみて,まぁ直すほどのことでもないか,コイツの表現を尊重しよう,と,削除した箇所を再度丸で囲み,欄外まで線を引っ張って「イキ」と書いておいた。

修正されて出てきた文章を見たら「本研究では,音響的なイキを用いて…」と書かれていた。
posted by gecky at 22:50| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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