2009年12月22日

大先輩

シンポジウムのチラ見と,その後の重要な打ち合わせのため天下のトーダイへ。三四郎池の脇の遊歩道にて:

三四郎池

行きは御茶ノ水から学バスに乗ったが,帰りは根津に出ようと,打ち合わせのあった建物を出かかったところで,学内の人間と思われたらしく年配の男性に声を掛けられる。

「千代田線の根津駅に行きたいんですけど,どちらに向かえばよろしいかの。」

確かにここのキャンパスの中は四角い建物ばかりで,特に暗い夜は方向を見失う。

「あ,根津ですか。私もこれから根津に出ますので,ご案内しますよ。」
「あー,それはよかった。助かった。どうぞよろしく。」
「いえいえ。それにしても寒いですねぇ今日は。」
「本当に。お宅さんは東大の先生ですか?」
「いや,違います。今日はこちらで会議があったんで。」
「あー会議。私も会議に出てたんですよ。そちらの小柴なんとか記念館で。」
「そうですか。」
「しかし,そこらを歩いている東大生は昔もいまも変わりませんな。さすがは天下の東大ですな。」

(うーむ。反論こそする気はないが,そこらを歩いているのが皆東大生というわけでもない。)

七十歳過ぎと思しき男性は調子に乗って話し続ける:

「私なんぞは,もう定年とっくにすぎてますけど,今日もなんとかかんとかの講演会ってのがあって,それを聞きにきたんですよ。」
「そうですか。」
「実に面白い話を聞きましてね。ファラデーの電磁誘導ってのがあってそれをいかに使うかっていう。」
「へぇ。そうなんですか。」

(うーむ。案内しますなどと言ってしまったのは失敗だったかも。)

「それで,なんとかかんとか,ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。」
「はぁ。」
「ぺらぺらぱらぱら。。。。。」
「なるほど。」
「ところで,お宅さんはひょっとして東大の出ですか?」
「いいえ,違います。そう見えますか?」
「こんな裏道をよく存じ上げているから。」

(建物と建物のあいだのまっすぐな道をまっすぐ弥生門に向かっているだけなのだが。)

「いろいろ用事があって,たびたび来てますんで。」
「実は私は早稲田なんですけどね。むかしから東大は・・・」
「え? 早稲田の方なんですか?」
「ええ,早稲田の出身です。」
「そうですか。失礼ですが,学部はどちら?」
「理工。」
「おや,こんなところで先輩に出会った。私も早稲田の理工なんですよ。」
「へぇ,そりゃまた奇遇ですな。」
「学科はどちらですか?」
「電気工学科。いまはもうその名前じゃなくなったみたいですけど。」
「あら,私も電工です。」
「ありゃ。こりゃまた奇遇中の奇遇ですな。」
「そうですね。」

(以下,根津駅の改札口まで楽しく会話。)

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posted by gecky at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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