2008年12月22日

同音連打

別ブログに分離しようと考えつつもとりあえずこちらに。

同じ音を続けて速く連打する場合がある。たとえばこんなの:

lhr2c.jpg

この楽譜によると,最初の小節の右手C音(嬰ハ短調なのでCis音だが)6連打を 4-3-2-1-4-3 のように弾けと指示してある。同じ音だから同じ指で弾けば良さそうなものだが,低速ならともかくある程度以上の速度になると同じ指での連打というのは限界があるので,同じ鍵盤を異なる指で連打する,つまり音階を弾くときのように指を使って同じ鍵盤を叩くのである。

この技術は,一般のピアノ弾きにとっては常識であり,プロのピアニストもたいていそのようにするのであるが,絶対に必須ではないというか,指さえ鍛えておけば,むしろ同じ指で同音連打するのはいけないことではない。その証拠に,かのショパンが残した資料(というかおそらくは弟子に伝えたのであろう演奏技法)の中に「ある程度の速さまでは,同じ音の連打のときに指を変えてはいけない」と書かれているのだ。

「ある程度の速さ」がどのくらいかは大いなる謎で,上に載せた楽譜(リストのハンガリー狂詩曲第2番の中間付近)の箇所は,それ以上の速さに該当するのかもしれないが,少なくとも物理的に無理でなければ同音連打に同じ指を使うというのは,余分な揺れが生じないので極めて理に叶う。

というわけで,とある事情により現在20年ぶりに復活練習中の「ラ・カンパネッラ」と「ハンガリー狂詩曲第2・6・12番」に出現する同音連打パートについて,指を変えずに弾けるよう挑戦中。

で,人差し指や中指で同音連打をしているときの感覚はあれだ。

ゲームのコントローラのボタンを高速連打して敵を倒したりするのに極めて近い。ああいうゲームが得意な人は,超高速で理想的なリストが弾けるのかもしれない。
posted by gecky at 23:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おぉっ!そうだったのか!

いや、実は僕は「指を変えて連打できない」のですよ。何度も練習するんだけど、どうしてもうまくいかない。なので、あらゆる曲の同音連打は同じ指を使って弾いてます。

「あぁ、間違ってるんだよなぁ。オレってダメなんだなぁ」と思っていたのですが、ショパンが認めてたと聞いてものすごく心強くなりました。

よし、これでいいんだ!(笑)
Posted by Takayuki Nishioka at 2008年12月26日 10:24
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