2005年12月06日

言語獲得のはなし・その2

ちなみに,言語獲得のはなし(その1)。

ママとパパはよいとして,食べ物は「マンマ」,自動車は「ブーブー」,犬は「ワンワン」と,然るべき年齢になれば自動的に言うのだろうと思っていたのだが,そうでもないらしい。否,ないらしい,などと悠長なことを言っている場合ではなく,言語獲得に関して親の責任は重大である。

我が家はマンションの6階にあるので,ベランダ(現在もう1つの子育てが挙行されているベランダではなく表向きのベランダ)に出ると,下の道路を行き交う車がよく見える。それで,王子を抱いて外を見ながら「ほら,赤いブーブー来たよ。あ,こんどは白いブーブーだね。」などと懸命に話し掛けるのだが,動作物体のほうを指差すだけで,言語的反応はない。仕方なく,そのブーブーが視界から消えるときに「あ,行っちゃったね。」などと,無意識に言っていたらしい。

ある時,「あ,またブーブー来たよ,ほら。」と言ったら,それまでと同様に走る車を指差しながら追いかけた末,見えなくなると同時に,声になるかならないかのか細い声が王子の口から聞こえた。「イッチャッタ。」

ん? いま何て言った? 「イッチャッタ…」
これがおそらく,我が王子が最初に口にした「同音2回反復以外の複音節語」である。

そういえば,ドイツの知人から誕生祝いに茶色の犬のぬいぐるみを貰った。王子はこれが大のお気に入りで,よく抱いて連れてくるので,「ワンワンと遊んでるの?」などと話し掛けるが,これにも残念ながらまだ言語的な反応はない。仕方なく,その犬の胴体を掴み,顔を王子に向けて「わんわんわんわんわんわんわん」と連呼してみせる。するとキャッキャと大喜びする。あまりに喜ぶので,たびたび「わんわんわんわんわんわんわん」と,とても仕事場では出せないような奇声を発してみせていた。

ある時,王子が退屈そうだったので,件の犬を持ってきて渡してやったら,「ワンワンワンワンワンワンワン」と,正確に発声する。確かにいつも「ワン」は7回だったね。「ワンワンワンワンワンワンワン。」

幼稚園の教室で,先生が犬の絵を見せて「はーい,みんなこれは何かな?」

全員「ワンワン」
我が家の王子「ワンワンワンワンワンワンワン」

などということにならないかちょっと心配。幼稚園じゃもう「ワンワン」なんて言わないだろうけど。
posted by gecky at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ことば | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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