2009年10月30日

ポリーニの平均律

心待ちにしていたディスクをようやく入手した:



なんと,ポリーニがバッハを初録音。リサイタルでは時々アンコールなどで取り上げていたようなのだが,10年ほど前(ひょっとしたらもっと前かも)のインタビューで,この曲集は自身で研究を重ねて納得するまで録音はしない,とか明言していたので,しばらくはコンサートに行かない限りは聴けないんだろうと思い続けていたところへの朗報。

何と言っても,平均律クラヴィーア曲集である。ベートーヴェンのピアノソナタ集が「新約聖書」,これが「旧約聖書」というのが,ピアノ界の常識である。確かボイジャーの何号だったかに載せられたゴールドディスクの中身は,かのグールドの平均律ではなかったか(違ったかも)。

とにかく,本人が納得するまで録音しないと言っていたくらいだから,万を辞して,じゃなかった,満を持して自信を持ってリリースしたに違いない。これは期待しないほうがおかしい。第2巻も間もなく録音?

襟を正して1番から順に聴いてみた。音楽はバッハだが,どういうわけかベートーヴェンの後期のソナタ,あるいはショパンのエテュードに通じる何かを感じる。グールドのバッハも強烈だが,これも実に強烈。何かしながらBGMで聴くのは失礼というか,ちゃんとした再生装置とそれなりの音響空間を準備して1人だけで没頭できる状態で聞かなければならないというか,これが真の芸術だ,というアピールすら与えている。あと20回くらい聞かないとこれ以上のコメントは書けないけど,歴史的名盤になることはほぼ間違いない。
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2009年10月18日

エリア

メンデルスゾーンのオラトリオ「エリア」。サヴァリッシュが1986年(私が高2のときだ)にN響60周年かつ第1000回公演で演奏したときのライヴ録音:



3年ほど前に,小澤征爾氏がサイトウキネンフェスティバルで取り上げていたが,曲の素晴らしさの割に,なぜか日本ではあまり知名度が高くない気がする。全曲2時間の大曲だが,バッハのマタイ受難曲,モーツァルトのレクイエムと並べてもまったく遜色ない音楽的内容なのである。

上のN響1000回のときの演奏(映像)を,当時は年末に必ずやっていた「音楽ハイライト」で(終曲だけだったが)見て身震いし(高校2年のときである),以来ずっと惚れ込んでいろいろな演奏(といっても5種類くらい)を聴きまくった。1997年の秋には,NYCのカーネギーホールでこれを全曲マズア&NYPのライヴで聴いた。チケット発売2日目くらいに窓口に行ったのに,すでに良い席は完売で後ろのほうの安い席しか残っていなかったのだが,あの時は事前にフルスコアを購入して持参し,音符と歌詞を追い掛けながら聴いたら2時間があっという間だったのが昨日のことのようである。

これのピアノ編曲版の楽譜がないかなと探しているが,いまのところ見つからない。自分で作ってみるか?
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