思うところあって,1年半ほど前に別のブログに書いた記事を再掲:
1日に3つも授業があるなんて信じられない,などと曰っている学生に出くわした。何を言っておるか,と思いつつ,オレが学生の頃なんか朝の1コマ目から5コマ目まで5つ授業のある日もあったぞ,と言ってみたら,えー,ほんとですかぁ? と疑いの目を向けられた,ような気がした。
仕方がないので証拠を示してみることに決定。学部の2年生くらいのがちょうどいいかな。
198x年度,W大学理工学部電気工学科,2年前期時間割:
時限 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
1 | | システム解析 | エネルギー変換工学A | 英語C | 材料力学B | 電気製図 |
2 | 法学B | 機械工学A | 電気磁気 学特論 | 独語IIB上級 | 物理学E | 電気製図 |
3 | 工学基礎実験 | 化学B | 数学C | 卓球I | 文学論 | コンピュータ概論 |
|
4 | 工学基礎実験 | 回路理論D | 数学D | | | |
5 | 電気物性 | 計算機ソフトウェアA | 回路理論D演習 | 独語IIA上級 | | |
1〜2時限目が午前で3〜5時限目が午後。1限は朝9時から。5限が終わるのは確か17時50分だった。朝一から始まる日が週に5日。いまでは休みが当たり前の土曜にも授業はあった。何も私1人だけ選択科目をいっぱい取ってこんな時間割にしていたのではなく,周囲も皆だいたいこんな感じだったはず。
それって,出席しなくていい授業とかあったんでしょ? と聞かれそうだが,そんなのはない。いや,1つか2つくらいあったかもしれないが,ほとんどの授業は出席必須。しかも毎回大量に宿題のレポートが出る。したがって,帰宅後は深夜までレポート漬けだったのである。
ときどきこういう昔がたりをしておかないと,いつの時代の大学生も,1日に授業は1つか2つ程度,週休3日は当たり前,などという誤解を与えかねない。現在の大学で,必要な単位数(授業コマ数)が少なくなったのは,何も空き時間に遊ぶためではなく,授業時間の2倍の予習・復習時間を作るためなのである。ということを心して日々勉学に励まなければ,高度な学力など身に付きはしないよ。
posted by gecky at 23:27|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
教育・研究
|

|