が,時間はたっぷりあるし急いで移動することもないので,わざわざ格下げして IR (Interregio) に乗る。IC はけっこう混んでいるようだったがこちらはガラガラ。のんびり10ほどの駅に停まり,1時間ほどで Brussel Noord / Bruxelles Gare du Nord 駅に到着。
前にも書いたように,アントワープはオランダに近いのでメインの言語はオランダ語だったが,ブリュッセルは国のちょうど中央,言語的にはフランス語とオランダ語が混在している地方にある。したがって,駅名なども必ず両方が併記してある。フランス語が先だったりオランダ語が先だったりするのは,必ずどちらかを上,ということにはできないのだろう。
駅の案内もこんな感じ:

ところで,オランダ語はさっぱりだったがフランス語は過去の事情で多少分かるので,買い物などをするときに試しに使ってみると面白い。フランス語で話しかけるとフランス語で,英語で話しかけると英語で,いずれも流暢な返事が返って来るのである。
それこそ街角の売店のようなところでも,こちらが Can I have this? と言えば店員は Yes, ... と返すし,Pourrais-je avoir cela? と言えば Oui, ... と返ってくる。試していないが,ドイツ語で聞けばドイツ語が,オランダ語で聞けばオランダ語が返ってくるはずだ。いったい彼らの頭の中はどうなっているんだろう。