いちおう,共用の業務用大型シュレッダが常設されている場所があるのだが,使用頻度が増すにつれて,そこまで書類の束を運ぶのが億劫になってきた。同僚にさえ見られては困る機密書類も多々ある。
そこで,デスクサイドに小型のシュレッダを,と考えるのは自然の成り行きなのだが,困ったことに安物のシュレッダは,帯に短し恋せよ乙女,じゃなかった,命短しタスキに長し,あれ?
ずいぶん前に購入した安物の家庭用シュレッダは,細断幅8mmのストレートカットというやつで,これはまったく役に立たなかった。なぜなら,書類を投入する方向によっては,細断後のクズを見るとほとんど1行がそのまま読めてしまうからである。細かい字で印刷された表に,たとえば氏名・点数・順位が1行ずつ印刷されていたとして,その1行がそのまま読めてしまってはシュレッダの意味がない。
それで,機密性の高い書類は,共用の業務用シュレッダ(これはクズのサイズが3mm×15mmくらいになるクロスカット仕様)まで運んでそこで処理するようにしていたのだが,最近ようやくデスクサイドに秀逸な小型シュレッダを導入した。本体はさほど大きくないのだが,クズはこんな具合:

もちろんクロスカット仕様で,なんと細断幅2mm×8mmである。これならどんなジグソーパズルの名手にかかっても再現不能であろう。
で,喜び勇んで年度末の書類整理を始めたのだが,すぐに浮上した問題は,細断クズと静電気から引き起こされる深刻なる事態である。紙という物質は刻めば刻むほどその切断面からホコリを生じるのであって,結果辺り一面ホコリだらけになることが判明。
うーん。小型で強力な掃除機が欲しい。