2006年11月21日

4つの数で10

車を運転しながら,前の車のナンバープレートの4桁数字を組み合わせて10を作るという遊びをよくやる。昔は電車の切符の番号でもやったが,最近は切符を買う機会はめっきり減ってしまったので専ら車のナンバーである。なかなか優れた頭の体操であると思う。

たとえば,「1 6 2 3」なら,1+6×2−3=10 とか,「7 1 3 8」なら,(7−1) ×3−8=10 といった具合にである。

この,4つの1桁整数に演算子を組み合わせて10を作るという遊びは,他愛ないようでいて実は奥が深い。演算子に何を使うか(四則演算とカッコ以外にべき乗や平方根などを使うかどうか)によっても可能性は変化するが,簡単のために四則演算とカッコのみを使う場合に限定しても,「0 0 0 0」から「9 9 9 9」までの1万通りの組み合わせのうち,いったい何%くらいが10になり得るのか。

奥が深い,と書いたのは,この問題を解くプログラムをエレガントに作る方法がなかなか見出せないからである。もちろん,4つの変数にそれぞれ整数を入れておき,演算子の組み合わせをすべて与えて10になるケースを探索すればよいだけなのだが(探索の計算量もどうってことはないだろう),演算子の組み合わせをすべて与える,という部分をコーディングするのがなかなか難しい。べき乗や平方根をも考える場合はなおさらである。

というわけで,これ,プログラミングの課題。if 文をいっぱい並べる,というのは少し芸がないので,できる限りソースコードが短くなるようなプログラムを任意の言語で作りなさい。>プログラミング好きな学生諸君
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2006年11月06日

音楽のない音楽専門店

ヤマハ銀座店B1(正確には,7丁目の銀座通り沿いにあるヤマハミュージック東京銀座店の地下)は,私にとって大昔から聖地のような場所である。洋書イエナがなくなってしまったいまでも,銀座はいちばん好きな町なのであるが,それはこの地下があるからかもしれない。他にも好きな町や好きな場所はいろいろあるが,果たしてここを上回る場所があるかと考えてみると,すぐには思い浮かばないから,やはりここは聖地?

地下にあるのは国内最大級の楽譜売場である。ただ大きいだけでなく,品揃えもよいし,レアな輸入版の楽譜や他のショップには在庫のないことが多い室内楽や吹奏楽のマイナー楽譜も多数置いてある。少しでも楽器をやっている人には言わずと知れた有名店である。オーストリアのウィーンに Doblinger というヨーロッパで最も大きいと言われる楽譜店があり,過去に2回行ったことがあるが(2回ともちょっと立ち寄るだけのつもりが2時間近く費やしてしまい,旅行のスケジュールが大いに狂った),後ろ髪をひかれながらそこを出るとき「東京にもヤマハがあるさ」と自分に言い聞かせられたくらいだから,至近にこういう店があるのは何というか幸せである。

ところで,この地下フロアに下りていくとある種の違和感を感じる。休日などは常に混み合っているのだが,「混んでいる店に入った」という気があまりしない。その理由は簡単で,BGMが流れていないのである。普段はお店でBGMが流れているかどうかなどあまり気にしないかもしれぬが,だいたいどんな店でも流れているのであって,それがないと人間は違和感を感じるらしい。

それでは,なぜヤマハの地下では決してBGMが流れていないのか? その答えも少し考えれば簡単で,そこが楽譜売場だからである。すなわち,楽譜を立ち読みするときにBGMが流れていると邪魔なことこの上ないのである。さすがに老舗だけあってそういうことがよく分かっている。音楽の専門店で決してBGMが流れていないというのは,ある種のパラドックスのようでもあるが,そのことが聖地になり得る条件でもあるのかもしれない。

そのヤマハ銀座店,今年いっぱいで一時閉店らしい。ビルを建て替えるのに1丁目の仮店舗に移転するとか。新装オープンは2009年春とのことで,聖地はどうなることやら。

ちなみに,先日サラを目撃したのはここではなく4丁目の山野楽器である。
posted by gecky at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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